歯周病②&ありがとうございました。|福岡市南区井尻の歯医者・歯科|牧野歯科医院

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歯周病②&ありがとうございました。

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2012年12月28日

こんにちは院長です。

だいぶ空きましたが、歯周病の話の続きをします。

歯周病の始まりまでは書きましたが、その進行について簡単に説明します。

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歯ぐきが腫れると歯と歯の間の溝が深くなり“歯周ポケット”が形成されます(左図)。実際にポケット状をしていますので、さらに汚れがたまりやすくなり、そのまま放置すると今度は細菌の出す毒素により歯を支えている骨(歯槽骨)が溶け出してきます。そうすると、ポケットがさらに深くなります。ポケットが深くなると汚れが邪魔をして奥のほうには空気が届かなくなります。歯周病菌は酸素を嫌う細菌ですので、歯周病菌にとっては居心地のいい環境になってしまい、細菌の繁殖が活発になり、さらに歯周病を進行させます。(ここにかみ合わせの力や、喫煙などの悪影響が加わって複雑で治りにくい病気になるのですが、今回は基本的な細菌による進行について書きます。)そして最終的には歯が抜け落ちてしまうという病気です(右図)。

また、その細菌群が唾液中のカルシウムやリン酸などの物質と化学的に結合し、固く石のようになって歯についてしまうのが歯石です。ですから、中身は細菌の塊ですね。

また、歯周病の厄介なところは、骨がなくなって歯が抜け落ちる寸前まで、ほとんど痛みや症状が出ないという点(発見が遅れる)と、30種類も菌がいますのでケアしなければ誰でもかかてしまう可能性のある病気(ギネスブックに世界1罹患者の多い病気として掲載されているそうです。)という点です。気になるようでしたら早めの受診をお勧めします。

今回は簡単に、歯周病の進行について説明しました。次回は治療について書きたいと思います。

さて、今年のブログは最後になります。今年も多くの方々に支えられて牧野歯科医院の診療を行うことができました。本当にありがとうございました。

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